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県民の皆様へ

福祉ブックレビュー

福祉の図書についてご紹介をします。
業務にお役立ていただけるよう、また、心豊かな時間を過ごすお手伝いとして、参考にご覧ください。
(紹介する本等は、福祉情報センターで貸出しています。)

経営・運営
福祉一般
介護分野
福祉教育
児童分野

  
【経営・運営】

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◇「働く君に贈る25の言葉」  佐々木 常夫著review-kiminiokuru25kotoba.jpg
出版:WAVE出版(2010/11)
ISBN:978-4872905007
レビュー:
 生活をしていくためには、働かなくてはならないが、働くということは、どういうことだろうか。人間関係、長引く不況、家庭との両立…働いていると悩みはつきない。そんな働く人たちの悩みや迷いを軽くしてくれる言葉が散りばめられている一冊である。
 著者は、病気で看病が必要な妻、自閉症の長男を抱え、家庭では家事や育児をこなす一方、ビジネスマンとしても第一線で活躍してきた。著者の経験から、自分の人生を歩んで行く上で大切なこととはなにかを語りかけている。
 「自分を磨くために働く」「とことん自分を大切にしなさい」など職種や分野を問わず、誰もが感銘を受け、心が温かくなる言葉がぎっしりつまっている。(M・H)

 

  

  

◇「福祉のプロにおくる職場の問題解決Q&A
これがあなたを危機から救うとっておきの秘策だ!」久田則夫著review-syokubanonanmonkaiketu.jpg
出版:中央法規(2010/10)
ISBN 978-4-8058-3359-9
レビュー:
 利用者が好き!仕事が好き!!・・だけど、職場のことで悩んでいる・・・そんなあなたに、そっとお渡ししたい1冊です。
 
著者の久田先生のモットーは「現場とともに歩む」。研究で得た知見を現場に還元する活動に力を入れていらっしゃるので、先生の言葉には強いリーダーシップが感じられ、「自分を更に高めたい!」と感化される人も多いと思います。本書は、そんな先生と福祉職の方とのやりとりが一冊になった本です。

 この本の良いところは、気になる相談事例から読み始めることができるところ。各事例は、リアリティに富んで臨場感あふれる相談内容になっているので、「これって、うちの職場のことじゃないか!」と感じるぐらい、直面している問題と同じような事例が36ケース載っています。
 
私はモヤモヤした気持ちを抱えたまま家に帰らないように、帰宅時の電車の中で読んでいます。(E・O)

 

 

 

◇「奇跡の災害ボランティア『石巻モデル』」中原一歩著review-isinomakimoderu.jpg
出版:朝日新聞出版(2011/10)
ISBN: 978-4022734228
レビュー:
 東日本大震災では、善意と熱意をもった多くのボランティアが被災地に
集まったが、被災地で受け止めることができなければ、せっかくの熱意も
機能することはできない。
 
 本書は、災害ボランティア活動の成功例と評された宮城県石巻市の
仕組みを、「石巻モデル」と証して紹介している。
 登場人物は 、行政、社協、地域住民、大学、NGO等多岐にわたり、
それぞれが自らの役割を考え、的確に分担を行い、ボランティアが機能
するよう臨機応変な対応を継続して行ってきた。
 例えば、個人ボランティアの受け入れ、調整は市社協ボランティアセン
ターが、団体ボランティアの受け入れやスキルに応じた分科会への配属、調整は、経験に長けたNGOや地域住民による協議会で行い、多くの熱意
を受入れることができた。
 
 本書を読むと、ボランティアを受け止めることは災害復旧の速度にもつながると考えられる。災害がいつどこでおそってくるかわからず、どの地域もボランティアを受け入れる立場になり得る以上、成功例と証される本書を一読しておきたい。読み終わった後には、人や組織が結集した際のパワーを改めて感じることができる。(T・K)

 

 

◇「図説ケアチーム」 野中 猛著
出版:中央法規出版(2007/11)review-carechi-mu.jpg
ISBN:978-4805829479
 レビュー: 
  チームワークという言葉を知らない人はいないが、チームワークについて学んだという人はあまりいないだろう。ほとんどの対人サービスは、チームワークで成り立っていてチームワークで提供しているの に、チームワークの教育は一般的には受けてはいないのだ。
本書のなかに「個人の力を合わせると、大きな力になるという仮説は誤りである。」とある。そう、チームワークはそんなに単純なものではない。そのうえ、筆者が書いている通り、チームワークのための努力は報酬に反映されていないものである。

  この本は図説で構成され、見開きで一項目がまとめられていてわかりやすい。例えば、共同・共働・協同・協働といった言葉の関係が図で示され、解説されている。この医療保健福祉の領域で使われている用語の整理や理解をするにも役立つ本である。 「三人寄ると文殊の知恵になるか」「羊のリーダーに100匹のライオンと、ライオンのリーダーに100匹の羊のどちらが強いか」など、筆者の例えがとてもわかり易い。(K・N)

  

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【福祉一般】

 

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◇「無縁社会~“無縁死”三万二千人の衝撃」review-muensyakai.jpg
NHK「無縁社会プロジェクト」取材班編著出版:文藝春秋(2010/11)
ISBN:978-4163733807
レビュー:
 本書は、NHKでテレビ放映された内容が大反響を呼び、再構成し単行本化されたもので、死亡した身元不明者のこれまで生きてきた人生の軌跡の取材、そして社会から離れて孤独に生きる人々の現状の記録である。
 病気を機に退職、離婚、そして一人きりに。迷惑をかけたくないという思いから誰にも頼らずに生きた末、一週間以上も気づかれずに亡くなっていた…。こうした遺体の数は全国で三万二千人という多さに正直驚いた。これは氷山の一角だと思うが、家族の希薄さ(親族の死、生涯未婚の急増)、雇用の悪化(リストラ、非正規化)、地域のつながりの希薄化(知らない隣家)といった、やりきれない現実を知ることができる。

 一人暮らしの高齢者などの孤独死(孤立死)という痛ましいニュースが相次いでいるが、本書を読むと、改めて人と人とのつながりの大切さや、孤立を防ぎ、希望の持てる社会に何とかしなければ!と思うはず。(S・O)

 

 

◇東日本大震災遺児作文集①「お父さんの顔」review-otosannokao.JPG
あしなが育英会発行(2012/3月)
レビュー:
 東日本大震災で、津波に父・母・家族を奪われた16人の遺児たちが書いた作文集です。ここには目を覆いたくなるような家族との別れの現実が書かれています。
 大人たちは、震災からの復興を「子どもたちのために」と思うけれど、まだそこまで行き着かない子どもたちの心情が聞こえてきます。
 前を向いて歩み始めたひたむきさも見えてきます。
 風化させてはいけないものは、震災の記憶だけではなくて、家族の絆だと気づきます。(T・S)

 

 

 

◇「12人の成年後見人review-12ninnokoukennin.jpg
  
たった一つの人生に捧げる後見物語」
成年後見センター・リーガルサポート編著
出版:日本加除出版(2008年/2月)
ISBN:978-4-8178-1342-8
レビュー:
 この本は、社団法人成年後見センター・リーガルサポート所属の12人の司法書士が自らの実務経験をもとに書き上げた12の物語です。
 成年後見制度は、判断力が低下した方を守る制度で、12の物語は、将来的に後見人になってもらうのかという悩みや、家庭裁判所や行政職員など支援をする人々と信頼関係を築いていく過程など、被後見人(本人)を取りまく様々なドラマがあります。

 物語を通して成年後見制度の仕組みや実務の現場を知ることができますので、制度を知らない方も、是非ご一読いただけるとよい本です。(A・T)

 

 

 

◇ 「生前整理~人生の衣替え~」古堅 純子著review-seizenseiri.jpg
出版:宝島社(2011/12)
ISBN978‐4796687218
レビュー:
 
最近「終活」という言葉を聞く。人生の終わりに向けて積極
的に準備を進める活動のことを指すが、似たような言葉として
「生前整理」というものもある。こちらは自分の死後の整理を
生きているうち(生前)に自分で整理することを指す。
本来は、相続問題も含めた身辺整理のことを指す言葉だ。 

  この本は、その生前整理を狭義の意味として捉え、生前に行う
モノの整理に絞って書かれている。単に整理整頓をする、とい
うことではなく、整理収納(ただモノを収納するだけでなく本当に必要なモノを見極め、暮らしに合った量に減らす等)を行うことで、自然と心も整理され老後の生活が充実し、更に輝いたものになる、ということが分かりやすく書かれている。

 ホームヘルパー、介護支援専門員などの福祉従事者や、そろそろ“人生の節目”を迎え第2の人生をスタートされる方々等に特に読んでいただきたい一冊である。(MI

  

  




◇「これからの「正義」の話をしよう ―いまを生き延びるための哲学」review-seiginohanasi.jpg
マイケル・サンデル著
出版:早川書房(2010/5
ISBN: 978-4152091314  
レビュー:
  
「正義」ってウルトラマンやアンパンマンに関係するものかと思っていましたが・・・。
  
この本の中は、「災害が起きた時の便乗値上げをどう思うか」「銀行が破綻した時に政府が救済するのは正しいことか」など、身近に起こりそうな(実際起こっている)ことや「1人を殺すか5人を殺すか」「犯罪者となった兄弟をかくまうか警察に届けるか」など究極の選択を迫られるたくさんの例で進んでいきます。
  生きている限り、誰もがいつかは経験するだろう選択を迫られる時に、何が「正義」なのかを判断するための参考書のような本です。カントやアリストテレス(聞いたことはあるけれど遠い世界の人)が考えたらこう思うんじゃないかな、と提示してくれたり、かと思えば、ビル・ゲイツやマイケル・ジョーダンの話を例に挙げていて、いろいろな「正義」を教えてくれます。

 テレビで見る白熱教室(NHK)のサンデル氏は自身の意見を言わないように見えますが、本書ではサンデル氏の考えに触れることができます。(M・K

 

 

 

DVD「自分らしい明日のために-早見優が案内する成年後見制度」review-hayamiyudvd.jpg
財団法人民事法務協会製作(200911
時間30
レビュー:
 
住み慣れたところで、自分らしい生活を続けていきたい。
 これは誰もが願っていることですが、頼る家族がいなかったらどうなるのでしょうか。もし、認知症になったら、不動産や預貯金の管理、福祉サービスを選んで契約するなど、判断したりや手続きをすることは難しく、一体自分の生活はどうなるのでしょう。悪質商法などで不利益な契約を結んでしまうなどということは新聞・ニュースでも聞く話です。

 
そこで、病気・障害等によって判断能力の低下した方の権利を守るため、法律的に支援するしくみが成年後見制度です。このDVDは、タレントの早見優さんがナビゲーターとなり、ドラマ仕立ての2つの事例をもとに、制度の仕組みや後見人の仕事についてわかりやすく解説しています。制度の利用を考えている方のほか、超高齢社会に対応するセーフティネットとして、福祉関係者の方の学習教材としても活用いただけます。(KK

 

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【介護分野】

 

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◇『1本の手すりから~「在宅介護」を支える人と用具の物語』
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金沢善智著
出版:祥伝社(2011/9)
ISBN:978-4396620813
レビュー:
 
この本は、理学療法士でもある著者が出会った利用者・福祉事業従事者との数々の感動体験をもとに語られている。利用者の身体の不自由さに負けることなく人生を前進する強い姿や、ケアマネジャーや福祉用具専門相談員の自立した生活を利用者に送ってもらうために知恵をしぼって奮闘する姿が伝わってくる。
 
専門家の知恵や、家族や友人の明るくあたたかい支えの上に、更に福祉用具を適切に用いることで自立した活動的な楽しい生活を送ることができるヒントが、たくさんつまっている。「在宅介護はまだまだ先」と思われている方にも、介護保険で利用できるサービスや福祉施設、高齢者がかかりやすい病気、福祉用具の説明等がわかりやすく紹介されているおすすめの一冊だ。(M・I)

 

 

「伝える力」髙室成幸著
出版:筒井書房(20105review-tutaeruchikara.jpg
ISBN
978-4887206113
レビュー:
 
池上彰氏の同名本と見間違えた方もいるかもしれないが、こちらも是非読んでほしい本である。「私の仕事は現場だから、講師ではないし関係ない」と思わないでほしい。
 筆者によれば、福祉の職場で「伝え方」に悩む職員は少なくないそうだ。利用者・家族・職場内・地域集会…その場その方に合った伝え方・コミュニケーションがあるはずで、本書を読むと、福祉職としての専門知識と、それを的確に「伝える力」は別の能力と感じる。

本書は、「伝える力」を「基礎体力」「テーマ別」「組立」「対象者別」など、細分化して解説している。例えば、「テーマ別」ならば「情報」「知識」「技能・手法」「考え方・姿勢」とさらに分かれて各々の伝え方を解説している。こう言うとマニュアル本を想像するかも知れないが、図やイラストが多様に入り、目でも理解しやすい構成である。

 最後の「自信をもって伝えるための『7カ条』」は、特に身につけたいと思う極意だ。(A.Y)

 

  

  

◇「高次脳機能障害 どのように対応するのか」橋本圭司著review-kojinokinosyogai.jpgのサムネール画像
出版:PHP研究所(
2006/12)ISBN: 978-4569658407
レビュー:
 「高次脳機能障害」と聞いてどのようなイメージを持たれるだ
ろうか。「突然怒りだす」「性格が変わったように周囲が感じる」
「記憶障害が生じる」…。 この障害は外見からは分かりにくい
ことから、医療や福祉の従事者にも十分な理解が進んでいない状
況がある。

 本書では、医学的見解やリハビリテーションの実際、社会復帰
後の地域生活まで、いくつかの症例を交えてわかりやすく解説され、読みやすい内容になっている。また、当事者や家族、周りの
支援者への前向きなメッセージがちりばめられており、高次脳機
能障害の基礎を理解するのに良い一冊である。(NH

 

  

 



◇「ケアマネジャー必須書類の書き方 完璧マニュアル」cm kanpekimanyuaru.jpg
監修者:長谷憲明  編著者:土屋典子・小山朝子
出版:ひかりのくに(2009/11改訂初版)
ISBN:978-564-43092-3
レビュー:
 “完璧マニュアル”という大きな見出しのタイトルに心強さを感じ、手に取る方は多いかもしれない。
 開いてみると、中は介護支援専門員が業務として書かなければいけない様式(シート)が、見開きで1様式ずつ載っていて実例が書かれている。これらのシートは、介護支援専門員ではなくても、介護保険事業の現場で働いている方は見たことがあるシートだろう。 
 しかし、書かなければいけない時になって実際にどのようなポイントに留意するか、また、どのように記載してあれば連携する他の援助者に情報がきちんと伝わるか、記載の仕方に悩むことは多いのではないか。
 
 この本は、介護支援専門員になったばかりの1年生さんや、介護支援専門員から説明を受ける立場の方々にとって参考になる図書だと感じた。(K.N)
 

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【福祉教育】 

 

「きょうだい」review-kyoudai.jpg
白鳥めぐみ・諏訪智広・本間尚史共著 
中央法規出版(2011112刷)
ISBN9784805833742
レビュー:
 
兄弟と言えば、子供の頃、親や周りに対して「お兄ちゃんばっかり…」「妹は自分と扱いが違う…」なんて思った人は多いだろう。
 
しかし、この本で語られていることは、生まれた順や性別の違いという兄弟でよくある話ではない。兄弟に障害があるのだ。
 
 
幼い頃は兄弟の障害というものを意識しないで生活しているが、小学校に通うなど自分の社会環境がどんどん変わることで、次第に障害があるということを考え始めるようだ。兄弟に対して、「つい怒ってしまった」と小さな心で自分を責めたり、心待ちにしていたお出掛けを「我慢しよう」とあきらめたりする健気さに、こちらまで切ない気持ちになる。
 
だが、本人の家族を思いやる配慮や、周囲への思い、兄弟に注ぐ愛情の深さに、心が温まるし、ちょっと涙も出る。また、たくさんのエピソードで構成され、アドバイスも合わせて書かれているので、対応について学べる内容だ。
 
読後に離れて暮らす家族・兄弟を思い出した。(K・N)

 

  

 

◇「ハチドリのひとしずく いま、私にできること」 辻信一 (監修) hachidori.jpg
出版:光文社 (2005/11/22)
ISBN: 978-4-334-97491-6
レビュー:
 森が燃えていました。ハチドリは小さなくちばしで水のしずくを一滴ずつ運んでは火の上に落としていきます。他の動物たちは「そんなことをして何になるんだ」と笑います。「私は、私にできることをしているだけ」とハチドリは答えました。 

 これは南アメリカの先住民に伝わる短いお話です。火事を消そうとしなかった他の動物たちは、何故笑ったのでしょうか?
 
この本は、著名人からのメッセージと環境のために誰でもできるプチアイディアを盛り込んだ構成になっています。地球温暖化など大きな環境問題に取り囲まれている昨今、私たちは無力に思えてしまいますが、私たちの住む地球のために私にもできることがある。できることは何か?地球を大事に思い、未来に希望を持ち、環境について考えてみようと問いかけてくる1冊です。
 
さて、森はその後どうなったのでしょうか? 物語の続きを描くのは私たちです。(R.Y

 

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 【児童分野】


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不登校セラピー ~中学・高校生の再登校率88%のカウンセリング
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新井てるかず著
出版:大月書店(2010)
ISBN:
978-4272412075
レビュー:
 
学校に行くのが嫌だと思ったことはないだろうか。
 
もしそれが、本人の意思とは裏腹に身体が登校を拒否し始め、学校に行けなくなったとしたら… 親は育て方が悪いのではと悩み、周囲は子どもにもっと強くなるようにと叱るかもしれない。
 
 本書では、不登校の原因を“ストレスの記憶”としている。本人の心の弱さでも親の育て方でもない、“記憶”に焦点を当てている。 
カウンセリングなどで“現在の本人の感情”に働きかけても不登校は解決しない。“トラウマとなった記憶に伴う感情を除去する”ことが再登校への道であるということが、本書を読み進めるうちに理解できる。
 
 本書は、著者が実際に携わった事例をもとに不登校セラピーの進め方が事細かく書かれている。それは心理学の専門的なアプローチであり、本書を読んだからといってすぐに実践できるものではないが、不登校となる原因の本質の捉え方として、新鮮かつ納得のできる一冊となっている。(Y・Y)

 

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