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介護・ケア

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◇「愛する人が痴呆と呼ばれて」 2014.5 New 出版:ミネルヴァ書房(1996/9)

◇「愛する人が痴呆と呼ばれて」 2014.5 New
出版:ミネルヴァ書房(1996/9)
ISBN:978-4623036982

【レビュー】
 25編の痴呆性老人介護手記で構成された本書。様々な家族がそれぞれの環境で痴呆症(現在でいう認知症)という病と出会った時、介護にあたる者がその状況をどう乗り越えていったのか、そのために何が必要だったのかが、実際の介護体験をもとに語られている。

当時は痴呆症(認知症)に対する理解が今より乏しく、介護施設の数は更なる充実が叫ばれる現在よりも大幅に少なかった。この手記の介護者たちは、過酷な環境の中、切なさや辛さ、さらには憎しみに似た感情を乗り越え、それを愛情に変えて必死に介護をしたことがひしひしと伝わってくる。加えて、地域社会の協力、公的施設の利用方法など、痴呆性老人介護の問題点が様々な角度から見えてくる一冊。(M・T)

◇『「平穏死」という選択』 石飛 幸三著

◇『「平穏死」という選択』 石飛 幸三著 

出版:幻冬舎ルネッサンス(2012/9)
ISBN:978-4779060663

【レビュー】
 「自然死」や「尊厳死」とは異なる「平穏死」。人が人として持ち得た機能を十分に発揮した後にいずれ衰えていく時、本人、家族だけでなく、医療や福祉従事者等がその衰えを受け入れることが出来るだろうか。

 この本では、認知症などにより自分の意思の表出が出来なくなった高齢者が、咀しゃく力の衰えに伴う誤嚥性肺炎を起こす危険性が出てくると「胃ろう」を増設することに、やむなくとも積極的な医師が多くいることについて課題提起されています。医師として、適切な治療をせずに亡くなった場合「保護責任者遺棄致死罪」に当たることを危惧し、「法律に触れる可能性があるから、胃ろうを増設する」ということが現実にあるそうです。「元気になるために行う治療」とは対極にある考えで、医師である著者だからこそ書ける内容と感じました。

 また、特養での看取りに対する取り組みを進めた結果、施設職員の定着が進んだことも、人材確保と定着が社会的な課題となっているなか、とても注目すべき点で読み応えのある本です。(Y・M)

◇「私が壊れる瞬間~アルツハイマー病患者の手記」 ダイアナ・フリール・マクゴーウィン著 中村 洋子翻訳

◇「私が壊れる瞬間~アルツハイマー病患者の手記」
ダイアナ・フリール・マクゴーウィン著 中村 洋子翻訳
出版:ディーエイチシー(1993/10)
ISBN:978-4887240032

【レビュー】
著者は40代で発症し、55歳で正式にアルツハイマー病と診断された。徐々に悪化していく不安を抱えながらも、自分の人生を取り戻そうと苦闘する日々を自ら手記にしている。
何度も通っている道を迷ってしまった時の戸惑い。病院で質問された事項にほとんど答えられない苛立ち。アルツハイマー病と診断された時の絶望感。仕事を辞めざるを得ない心の葛藤。家族や友人に真実を伝えなくてはならない羞恥心。確実に記憶が失われていく恐怖と孤独感。そのときどきの著者の感情が赤裸々に綴られている。

しかし著者はあきらめずに、同じ病気とたたかう地域の人達の為にアルツハイマー協会を作って活動を始める。希望を失わずに強く生きていこうとする姿はアルツハイマー病と診断された患者の慰めになっている。また、著者の体験からケアに当たる人たちが患者にどう接してもらいたいか語りかけるところは介護に携わるかたにもおすすめしたい1冊である。(S・K)

◇「日々コウジ中」 柴本 礼著

◇「日々コウジ中」 柴本 礼著
主婦の友社(2010/9)

ISBN:978-407272253-4

【レビュー】
 家族や自分が高次脳機能障害になったら・・・と考えたことがある人はいるだろうか?この本は「高次脳機能障害の夫と暮らす日常コミック」というサブタイトルのとおり、突然高次脳機能障害になってしまった夫の生活を中心に、家族や周囲の人々の様子が描かれている。

 高次脳機能障害は外見からは判断できないがゆえに周囲のサポートが非常に重要な病気で、家族であっても試行錯誤をしながら障害を持つ人を支えなければならない「つらさ」「苦しさ」「葛藤」がユーモラスに描かれている。
 また、障害を持つ人がぶつかる「壁」である経済的な問題や人間関係などについても困ったことや工夫など著者の実体験がうかがえる。著者はインターネット上で日記を公開しており、高次脳機能障害に関連する情報が日々書かれているので、そちらも合わせて見てみると高次脳機能障害を持つ人の生活や関連する情報が分かる。高次脳機能障害を難しいこと抜きにして知りたい方、高次脳機能障害の方の生活を知りたい方におすすめしたい1冊だ。(K・T)

◇「認知症の人の心を感じて」 SPSDによる認知症を抱える家族を支える研修DVD

◇「認知症の人の心を感じて」
SPSDによる認知症を抱える家族を支える研修DVD

特定非営利活動法人アビリティクラブたすけあい著
永田久美子・認知症介護研究・研修東京センター監修

【レビュー】
 SPSD は「Simulated Person with Senile Dementia」の頭文字で、認知症の人を演じるプロを通して、認知症の人の理解をする研修教材である。さて、なぜこのDVDを紹介するか。

 まず、研修技法としてロールプレイを知っている人は多いと思うが、ロールプレイを真剣に行ってみると各自の中に気づきが多いものだ。人前で観察されるのは気恥ずかしいが、客観的に見て指摘をしてもらえるのは有難いと前向きに考えよう。

 しかし、いくらロールプレイが良いとしても、認知症の人を演じるのは簡単には出来ないから認知症ケア研修として自分達で組み立てるのは難しい。
 そこで、このDVDなどを活用してもらいたい。設定場面は難しくないが、適切な関わりが描かれているわけではないので、みんなでケアについて話し合うことが出来る。在宅介護者への研修や、ケアする方の理解のために研修担当者におすすめする。(K・N)

◇『1本の手すりから~「在宅介護」を支える人と用具の物語』 金沢善智著

◇『1本の手すりから~「在宅介護」を支える人と用具の物語』
金沢善智著
出版:祥伝社(2011/9)
ISBN:978-4396620813

【レビュー】
  この本は、理学療法士でもある著者が出会った利用者・福祉事業従事者との数々の感動体験をもとに語られている。利用者の身体の不自由さに負けることなく人生を前進する強い姿や、ケアマネジャーや福祉用具専門相談員の自立した生活を利用者に送ってもらうために知恵をしぼって奮闘する姿が伝わってくる。
 専門家の知恵や、家族や友人の明るくあたたかい支えの上に、更に福祉用具を適切に用いることで自立した活動的な楽しい生活を送ることができるヒントが、たくさんつまっている。「在宅介護はまだまだ先」と思われている方にも、介護保険で利用できるサービスや福祉施設、高齢者がかかりやすい病気、福祉用具の説明等がわかりやすく紹介されているおすすめの一冊だ。(M・I)

◇「伝える力」髙室成幸著

◇「伝える力」髙室成幸著
出版:筒井書房(2010/5)
ISBN: 978-4887206113

【レビュー】
 池上彰氏の同名本と見間違えた方もいるかもしれないが、こちらも是非読んでほしい本である。「私の仕事は現場だから、講師ではないし関係ない」と思わないでほしい。
 筆者によれば、福祉の職場で「伝え方」に悩む職員は少なくないそうだ。利用者・家族・職場内・地域集会...その場その方に合った伝え方・コミュニケーションがあるはずで、本書を読むと、福祉職としての専門知識と、それを的確に「伝える力」は別の能力と感じる。

本書は、「伝える力」を「基礎体力」「テーマ別」「組立」「対象者別」など、細分化して解説している。例えば、「テーマ別」ならば「情報」「知識」「技能・手法」「考え方・姿勢」とさらに分かれて各々の伝え方を解説している。こう言うとマニュアル本を想像するかも知れないが、図やイラストが多様に入り、目でも理解しやすい構成である。

 最後の「自信をもって伝えるための『7カ条』」は、特に身につけたいと思う極意だ。(A.Y)

◇「高次脳機能障害 どのように対応するのか」橋本圭司著

◇「高次脳機能障害 どのように対応するのか」橋本圭司著
出版:PHP研究所(2006/12)ISBN: 978-4569658407

【レビュー】
 「高次脳機能障害」と聞いてどのようなイメージを持たれるだ
ろうか。「突然怒りだす」「性格が変わったように周囲が感じる」
「記憶障害が生じる」...。 この障害は外見からは分かりにくい
ことから、医療や福祉の従事者にも十分な理解が進んでいない状
況がある。

 本書では、医学的見解やリハビリテーションの実際、社会復帰
後の地域生活まで、いくつかの症例を交えてわかりやすく解説され、読みやすい内容になっている。また、当事者や家族、周りの
支援者への前向きなメッセージがちりばめられており、高次脳機
能障害の基礎を理解するのに良い一冊である。(N・H)

◇「ケアマネジャー必須書類の書き方 完璧マニュアル」 監修者:長谷憲明  編著者:土屋典子・小山朝子

◇「ケアマネジャー必須書類の書き方 完璧マニュアル」
監修者:長谷憲明  編著者:土屋典子・小山朝子
出版:ひかりのくに(2009/11改訂初版)
ISBN:978-564-43092-3

【レビュー】
 "完璧マニュアル"という大きな見出しのタイトルに心強さを感じ、手に取る方は多いかもしれない。
 開いてみると、中は介護支援専門員が業務として書かなければいけない様式(シート)が、見開きで1様式ずつ載っていて実例が書かれている。これらのシートは、介護支援専門員ではなくても、介護保険事業の現場で働いている方は見たことがあるシートだろう。 
 しかし、書かなければいけない時になって実際にどのようなポイントに留意するか、また、どのように記載してあれば連携する他の援助者に情報がきちんと伝わるか、記載の仕方に悩むことは多いのではないか。
 
 この本は、介護支援専門員になったばかりの1年生さんや、介護支援専門員から説明を受ける立場の方々にとって参考になる図書だと感じた。(K.N)

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