福祉教育のすすめ

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福祉教育・ボランティア学習のすすめ

【福祉教育の目標】

福祉教育の目標とすべきものは、現在の学校教育が目指すべきものと
同一線上にあります。福祉教育は、すべての人を個人として尊重し、思いやりの
心を持って助け合う態度を育て、共に生きる人間の育成を目指すものです。

(1)

福祉に対する理解と関心を深める

 地域で暮らす児童・生徒が身近なところで暮らしている高齢者、外国人、ひとり暮らしの人等さまざまな生活や生き方があることに気づき、福祉問題、福祉活動の意味や役割に関心を持つことが求められます。
(2) 福祉の心を育てる
 すべての人が、社会の大切な存在として尊ばれること、偏見や差別のない人権に根ざす共生と平等の相互の思いやりの心を育て合うことが大切です。
(3) 福祉の実践意欲を向上させ態度を身につけさせる
 生活課題を抱えている人への深い思いやりの心をもってボランティア活動に参加してみたいという主体形成がなされる必要があると考えます。具体的に高齢者や障害を持った方々との交流を通して福祉に対する実践的態度を育成することの意義を私たちは「福祉に対する実践的態度を育成する教育」と考えています。

【福祉教育における体験の意義】

福祉教育における体験学習の多くは、ボランティア活動にみられるように、
それが生徒の学習経験であるという教育的意義はもちろん、
多くのほかの人々の暮らしや生き方に直接的にかかわるという意味で
社会的意義をもった体験です。

(1)

生徒の自主的・主体的活動は生徒自身の自発性を伸長する。

(2) 生徒が社会的存在としての自覚を持ち、社会の有意な形成者となる。
(3) ボランティア学習のフィールドは学校と地域社会を結ぶ契機となる。
(4) ボランティア学習は教職員と生徒が共に学ぶ機会を作り出すものであり、教職員と生徒の関係に新風を吹き込む。
(5) ボランティア学習は自身が体験することから始まるもので、教職員が社会的認知を深め、学校のあり方を広い視点から考えることができる。

【福祉教育の進め方】

(1)

研究推進の組織とあり方

 福祉教育を学校教育の全教科、全領域に位置づける場合は、福祉教育の推進体制として学校内に「福祉教育推進委員会」あるいは「福祉教育研究部」をおくことを検討する。
<参考例>推進(研究)組織化のあり方

(2) 教職員の理解促進
 この事業が効果的にすすめられるかどうかということは、学校の教職員の努力によるところが大きい。従って、教職員がまず、社会福祉についてよく理解しその重要性を認識することが大切です。
 そこで、次のような方法で教職員が研究の機会をもち、その実績をあげることが必要です。
 @社会福祉専門家の講演を聞く
 A福祉関係図書を読む
 B社会福祉施設の見学
 C福祉映画などの鑑賞
 D福祉についてのディスカッション
 E福祉教育の公開授業研究
 F指定校相互の情報交換会
 G指定校相互の合同研修会
 H社会福祉関係会議、研究協議会などへの参加
 I先進校視察研修
(3) 研究実践活動
具体的な研究実績活動には次のようなものがあります。
@おたより活動
お誕生日カード、敬老の日のおたより活動、年賀状、暑中見舞い、ふれあいメールなど
A交流活動
施設訪問による交流活動、施設利用者の学校行事への招待活動、在宅老人の学校行事への招待、ゲートボールを通じての交流、孫の授業参観、老人との給食交歓会、昔の話を聞く会、伝承芸能の伝授、ワークキャンプなど
B環境美化活動
学校内の掃除・美化活動、花いっぱい運動、通学路の清掃・美化活動、緑化活動、園芸など
C募金・収集活動
赤い羽根共同募金、一円玉募金活動、ベルマーク収集活動、古切手収集活動、廃品回収、各種募金への協力など
D広報、啓発活動
児童会新聞、PTA広報、福祉映画会、福祉標語、福祉体験作文、朝会での話など
E研究活動
各種研修会、各種調査・研究、図書・資料の整備、展示会、専門家との懇談会、福祉大会への参加、研究発表会など