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県社協のご紹介

今月のキラリ(2025年8月)

ボランティア活動を通して 地域とつながる高校生のチカラ  おおぞら高校川越キャンパス

 学校法人KTC学園屋久島おおぞら高等学校(広域通信制・単位制、校長 茂木健一郎)とおおぞら高等学院(サポート校、学院長 小林英仁)からなるおおぞら高校は、サポート校が全国49カ所にあります。今回ご紹介する「おおぞら高校川越キャンパス」は、ボランティア活動が盛んで、川越市社会福祉協議会(以下、川越市社協)とつながりながら、活動の幅を広げています。

 

 

 

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「おおぞらサロン」を企画した生徒の皆さんが、地域の人たちと一緒に“まるごとつながる”ポーズ!

 

 

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「能登半島復興支援プロジェクト」では、能登の特産品などを販売する活動を通して、地域の方に被災地の現状を伝えることができました。

 

 学校法人KTC学園屋久島おおぞら高等学校(広域通信制・単位制、校長 茂木健一郎)とおおぞら高等学院(サポート校、学院長 小林英仁)からなるおおぞら高校は、サポート校が全国49カ所にあります。今回ご紹介する「おおぞら高校川越キャンパス」は、ボランティア活動が盛んで、川越市社会福祉協議会(以下、川越市社協)とつながりながら、活動の幅を広げています。

 川越駅近くにある「おおぞら高校川越キャンパス」は、約500人が在籍していますが、5年ほど前からボランティア活動に力を入れています。その理由について、「おおぞら高校は『なりたい大人になるための学校®。』と謳っていますが、そのためにはロールモデル(考え方や行動の手本)となってくれる、いろいろな大人と出会うことが重要だと考えています。そこで地域に出かけてボランティア活動に取り組んでみることにしました」と同校の平野千恵コーチ(※)は話します。
 活動については、川越市社協に相談し、「夏のボランティア体験プログラム」を紹介してもらいました。翌年以降も、高齢者福祉施設での見守りやこども食堂の手伝い、街頭募金活動など、多彩な活動に、多くの生徒が参加しました。
 2023年には川越市社協と、「地域福祉活動に関する包括連携協定」を締結。ボランティア学習や福祉体験学習に関するさまざまな活動を相互に計画して実施しています。

 

 

 

「ボランティア同好会」の会員が100人を超えて活発化!

 

 当初はほとんどの生徒が「福祉は自分には関係ないこと」と考えていました。そこで平野コーチは、「○ふだんの○くらしの○しあわせ=○ふ○く○し」という言葉を挙げて「あなたも福祉に含まれているのよ」「あなたが幸せになればそれも福祉だよ」と話して、生徒たちが「福祉は身近なこと」と感じられるようなレッスンを行いました。
 福祉に興味をもった生徒は「ボランティア同好会」に入会して、さらに活動の幅を広げていきます。例えば「能登半島復興支援プロジェクト」は、市内の企業から協賛金を募り、そのお金で能登半島の特産品を仕入れ、生徒たちが販売し、売上金を全額、復興支援のために寄付するという活動です。
 また「障害のある人や高齢者など多様な人と知り合う機会をつくるため、学校のキャンパスを開放して、誰もが参加できる『おおぞらサロン』を立ち上げたい」という企画が現在進行中だといいます。
 実は生徒のなかには人との関わりが苦手だったり、自己肯定感の低さが見られたりしましたが、ボランティア先で「あなたがいてくれてよかった」「ありがとう」と言われることで、自信を取り戻し自己肯定感が向上したケースが多く見受けられました。「10代の多感な若者は吸収力も高く、ボランティアを通して大きく成長します」と平野コーチは話します。
 ボランティア活動の魅力を実感した生徒たちが仲間に「一緒にやろうよ」と声を掛けることで、「ボランティア同好会」の会員数は、今では100人を超えました。また、生徒が企画して準備を整え、地域の人たちとつながりながら活動するなど活動内容にも進化が見られ、今後の展開が注目されます。

※同校では、従来の先生の立場を再定義し、フラットな関係性から、ティーチングだけではなくコーチングを行う「マイコーチ®」と呼ぶ。

 

 

 

☆今月のキラリ人☆

 

福祉の魅力・やりがいを言葉にすると?

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おおぞら高校 川越キャンパス
コーチ 地域連携・ボランティア担当
平野(ひらの)千恵(ちえ)さん

 


 

Q1.この言葉を選んだ理由を教えてください。
 つらい経験をして、誰かに助けてもらった経験があると、自分も誰かのために何かしてあげたいという気持ちになります。つらいときは、自己肯定感が低いのですが、「救う人」になれたとき、「私も社会の中で生きていていいんだ」と気づくことができる。それはまさに福祉の魅力だと思います。
 さらに、自分が困っているときは「人に迷惑をかけてはいけない」と考えますが、人を救う経験を通して、「助けてもらってもいい」という思考に変わり、世の中は助け合いがあって回っていくという気づきも得られます。私も生徒や保護者の方々に助けていただくことがあり、助け合いながら信頼関係を築いています。

 

 

Q2.悩める10代の若者にメッセージをお願いします。
 人は誰でも変わることができます。一歩踏み出す勇気がなかったら、半歩でも、つま先だけでもいいので前に踏み出してください。きっと何十倍にもなって、あなたの成長として返ってくると思います。

 

 

Q3.地域の方々にメッセージをお願いします。
 地域の皆さんあっての私たちの学校であり、生徒だと思っていますので、これからも生徒のロールモデルとして、いろいろな方々に当校に関わっていただきたいと願っています。

 

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