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県社協のご紹介

巻頭インタビュー(2026年6月)

みんなで笑って明るく元気に                                    ~若手医師と最高齢おばあちゃん、 キャリアや年齢にとらわれない  お笑い芸人の挑戦~

 「医者なのに芸人」「最高齢なのに新人芸人」。この意外な漫才ユニットコンビ「医者とおばあちゃん」は、高齢者層から若者層まで幅広く人気を集めています。笑いは多くの人を元気にすることから福祉業界でも笑いを取り入れた活動が広がっています。
そこで今回は、しゅんしゅんクリニックPさんとおばあちゃんさんにユニットコンビ結成のきっかけやお笑い芸人としての思い、これからの目標などを伺いました。

 

 

 

 

 

しゅんしゅん

お笑い芸人 医者とおばあちゃん
しゅんしゅんクリニックPさん
   &
おばあちゃんさん

 

しゅんしゅんクリニックP:学生時代に漫才師のカッコ良さに惹かれNSC東京校に16期生として入学し、医者芸人としてピンで活動。ダンスしながら医療あるあるを歌うリズムネタ「ヘイヘイドクター」で注目され、テレビや舞台、YouTube、講演会などで幅広く活躍。現役の医者でもあり、埼玉県内のクリニックなどに勤務。
 

 

 

 

おばあちゃんさん

おばあちゃん:NSC東京校24期生。高齢者ならではの川柳を披露するネタで、2023年6月、吉本最高齢の76歳で神保町よしもと漫才劇場のメンバー入りを果たす。現在はお笑いライブだけでなく、日本全国での営業やYouTubeなどで精力的に活動している。

プロフィール

脈を測っています。医者と患者みたい?

--初めに、ユニットコンビを組むきっかけをお聞かせください。

 

しゅんP  おばあちゃんのことはライブ構成作家の方から聞いていましたが、実際には2022年にライブでお会いしました。その時に写真を撮らせてもらったら、おばあちゃんが何気なく手を出してきたので脈を測る感じになり、「後輩芸人のおばあちゃんに話しかけたら、医者と患者になりました」とコメントをSNSにのせたらそれがバズって。なんかちょっと面白いコンビになりそうだなと思い、ちょうどその年のM-1グランプリの締め切りが1週間後だったので、じゃあエントリーしてみようと。それがきっかけです。
おばあちゃん  初めてお会いした時、しゅんPさんから話しかけられて思わず手を出したら脈を測りだした。自然にね。まさかしゅんPさんと組めるなんて夢にも思ってなかったです。M-1に行く電車の中でネタをもらって出場したら1回戦通過したんです、なぜか(笑)。
しゅんP  そのあと3回エントリーしましたが、全部3回戦まででした。そうするとだんだん悔しくなってきて、次は準々決勝まで行きたいと話しています。おばあちゃん80歳での出場が目標です。

 

 

--おばあちゃんさんは71歳でNSC吉本総合芸能学院(以下、NSC)に入学されたと伺いました。なぜ、お笑いにチャレンジしてみようと思ったのですか。

 

おばあちゃん  戦後の厳しい時代に生まれ、若い頃は思うように勉強ができませんでした。64歳まで働き、ようやく自由な時間を得た時、改めて「舞台や表現の勉強をしたい」と思い立って高齢者劇団に入ったこともありましたが、専門用語が分からなかったし、基礎を学んでいない状態だったので、演劇を学べる場所を探していました。ただ、年齢で断られました。そんな中、知り合いに教えてもらったNSCだけが唯一受け入れてくれました。卒業後も芸人になるつもりはなかったのですが、周囲に背中を押され、この世界に飛び込むことになりました。いくつになっても新しいことは始められるものですね。


 

--漫才のネタはどのように作られているのですか。お二人にとってのお笑いとは、どういったものですか。

 

しゅんP  ネタは僕が考えていますが、ボケなどはこういう流れのほうが自然なのでは、とおばあちゃんが言ってくれることもあります。
病院って、どうしても患者さんの「負」の気持ちが集まる場所ですよね。芸人として医療ネタをする以上、その「負」の部分を少しでもポジティブな方向にして、笑いに変えなくてはならない。医療ネタをすることで、医療従事者にも笑いで元気になってもらいたいし、一般の方々にも医療現場を知ってもらいたいです。
おばあちゃん  笑うということはいいことですね。日常生活でもトゲのある言葉を避けて「笑い」に変えるだけで、人間関係がぐっと円滑になりますよね。
芸人としてもお客さんが笑ってくれると、本当に嬉しいですね。
しゅんP  おばあちゃんは物覚えがどんどん良くなっているし、しゃべりのスピードも漫才という面で良くなっています。笑いが脳に与える効果って、本当にあると思います。

 

 

--しゅんPさんは「医者と芸人」の二刀流を続けていかれるのですか。

 

しゅんP  これからも続けていきます。どちらかだけではストレスがたまります。メンタル面でも両方できているのがちょうどいいと思っています。医者と芸人の両方を経験している自分だからこそ、病気のことや、笑うことって健康にいいんだよ、ということをもっと発信していきたいです。
ただ、どちらが楽しいかというと、それは芸人です(笑)。医者は「人の役に立ちたい」という使命感ですかね。


 

--最後に読者の方へメッセージをお願いします。

 

しゅんP  おばあちゃんは行動力だけでなく向上心もすごくあります。挑戦するのに年齢って関係ないんだなと感じています。皆さんもやりたいことがあったら、まずはチャレンジしてみてください。あと、辛いことがあったときは、お笑いを見てポジティブな気持ちになったり、ライブなどに来てたくさん笑って少しでも皆さんが元気になってくれたら嬉しいです。
おばあちゃん  人生はいろいろなことがあるじゃないですか。それにいちいちまともに向かっていくのは無理があります。大変なときは福祉の専門家に相談して一人で抱え込まないようにしてほしいです。あと、私は普段からマイナスの言葉は出さないようにしています。皆さんもとにかく笑っちゃいましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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