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県社協のご紹介

今月のキラリ(2023年5月)

学生のチカラで子どもたちを笑顔に 特定非営利活動法人ほんじょう寺子屋(本庄市)

今回は、学生が主体となって、子どもたちに数多くの出会いと感動体験を創りだしている団体を紹介します。子どもたちの成長を後押しするだけでなく、担い手である学生にとっても多くの学びが得られる取り組みになっています。

本人画像

昨年立ち上げた駄菓子屋の店内にて。写真右から副代表、山藤彩華さん、代表の横尾幹さん、学生ボランティアの島田透真さん。

活動写真

夏休み寺子屋体験で、「ペーパータワー」に挑戦。紙を使ってできるだけ高いタワーをつくったチームが勝つゲームです。学生と子どもたちの距離がぐっと縮まりました。

 

「ほんじょう寺子屋」は高校生、大学生が主体となって、子どもを対象とした地域交流イベントや居場所づくりの企画運営を担っている、まちづくり団体です。メインの事業は小学生を対象に年に数回、夏休みなど長期休暇に開催している「寺子屋体験」。地元のお寺で、小学生と学生が一緒に勉強や座禅体験を行ったり、餅つきや焼き芋、水遊びなど季節にちなんだ遊びを体験したりするイベントです。小学生にとって心に残る思い出となるだけでなく、地域とのつながりをつくる貴重な機会になっています。
学生主体で活動する強みについて団体の代表、横尾幹さん(大学生)は「いわゆる斜めの関係にあたる、子どもと学生がつながる意義はとても大きいと思います。年齢が近いので子どもにとって学生は安心して話すことができるお兄さん、お姉さんなのだと実感しています」と話します。
さらに子ども目線で遊びの企画を考えたり、分かりやすく勉強を教えたりすることが得意であることも学生の強みだと言います。

 

学生にとっても貴重な学びの機会


ほんじょう寺子屋の設立は2019年。市内にある本庄東高校と本庄第一高校のボランティア部が協力して「寺子屋体験」を開催しました。といっても高校生だけの力で実現できたわけではなく、まちづくり活動の経験が豊富だった矢野間規さんという大人のサポートを受けながら準備を整え、20人ほどの高校生がボランティアとして活動しました。当時、横尾さんは、本庄東高校ボランティア部の部長。そして矢野間さんは現在も事務局スタッフとして団体を下支えしています。
最初は任意団体でしたが21年に法人格を取得。現在は大学生を中心とする10数人が運営を担っており、イベントごとに多くの学生ボランティアが参加しています。
昨年9月には空き店舗を駄菓子屋にリフォームして「居場所」を立ち上げました。現在は子どもたちの集いの場になっていますが、今後は高齢者なども呼びこんで、多世代が交流できる場にする計画です。
副代表の山藤彩華さん(大学生)は「ほんじょう寺子屋の取り組みは、担い手である学生にとっても学びの場になっています。例えば市の後援承認をもらうために行政関係者と交渉するといった、学校の授業では経験できない勉強の機会がたくさんあります」と言います。
ほんじょう寺子屋は「子どもたちに未来を創りだす力を」を理念に掲げています。数多くの出会いと感動体験を学生ボランティアから受け取った子どもたちが成長したとき、今度は自らが子どもたちの支え手となって子どもたちを笑顔にしていく。そんな未来が期待されます。

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