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県社協のご紹介

今月のキラリ(2023年6月)

4市町の社協が連携し 地域を超えて福祉教育を推進 「ふくふく木曜会」嵐山町・東松山市・吉見町・滑川町

隣接する4市町の社協が協働で、福祉教育を推進している「ふくふく木曜会」。社協職員のほか障害当事者など、地域の多様なメンバーで構成され、4市町が連携する強みを生かしながら活動しています。

本人画像

今回、取材に応じてくれた「ふくふく木曜会」の皆さん。写真左より平野早恵さん(嵐山町社協)、一場千尋さん(吉見町社協)、関本菊恵さん(滑川町社協)、紫村元尚さん(東松山市社協)。

活動写真

小学校で開催した福祉教育の一場面。「ふくふく木曜会」のメンバーである車いすユーザーが、自身の体験や思いを伝えながら、生徒の理解を深めていきます。

 

「ふくふく木曜会」(以下、ふく木)は、嵐山町・東松山市・吉見町・滑川町の4社協が協働で、福祉教育を推進している団体です。4市町社協の職員のほか、障害当事者、ボランティア実践者、民生委員・児童委員、元教員など多様なメンバー約20人で構成されています。
 小中学校からの福祉教育の依頼に対応して、プログラムを作成し、生徒たちに向けて実施する活動を行っているほか、月一回定例会を開催し、メンバー間での情報や意見交換、活動後の振り返りなどを行っています。
 「ふく木」が立ち上がったきっかけは、嵐山町と東松山市の社協職員が「埼玉県福祉教育・ボランティア学習推進員養成研修」を受講したことでした。この研修は福祉教育の推進役となる人材育成を目的に、県社協が平成12年から11年間にわたって実施したものです。
 2社協は研修修了後「この学びを実践につなげたい」と定例会を設け、受講生だった障害当事者などの地域住民も加わりました。その後吉見町社協が加わり、平成30年に滑川町社協が加わって4社協が協働する体制が整いました。

 

地域資源を共有することで多彩なプログラムを実践


 「ふく木」の活動の“強み”は4社協が連携することです。まずそれぞれが持つ資源を共有することで、単独では難しいプログラムの実践が可能になりました。例えば自分の思いを福祉教育の場で語ることができる盲導犬ユーザーを、4社協がそれぞれ探すことは容易ではありませんが、連携すればひとりの方に4市町を担ってもらうことも可能です。
 また、定例会に多様なメンバーが集まることで、参加者の豊富な経験や福祉観をもとに、さまざまな視点から福祉の大切さについて考えることができるようになりました。さらに障害当事者一人一人が、話し合いに参加できるように環境を整えたり、要約筆記などのサポートを行ったり、定例会自体が「共生・共助」を学ぶ場になっているといいます。
 4社協が協働するようになって5年目を迎えますが、「ふく木」がずっと大切にしてきたことは、地域のなかで「ともに生きる力」を育む福祉教育を進めていくことです。多くの子どもたちは福祉について「かわいそうな人を助けてあげること」だと捉えがちですが、当事者が教室を訪れ、自身の経験や思いを伝えることで、障害があってもできることがたくさんあることを知り、対等に向き合って、地域の中で助け合って生きていくことの大切さに気付くといいます。
 「ふく木」はこれからも活動を継続していくとともに、福祉教育の対象を小中学校の生徒だけではなく、教員や保護者、高校・大学、一般企業などに広げていくことを目指しています。

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