県社協のご紹介
県社協のご紹介
株式会社マルエツは、地域の暮らしを支える食品スーパーマーケットとして、商品を販売するだけではなく、お客さまや福祉団体とつながり、地域社会の課題解決に貢献する活動を広げています。
店内に常設しているオリジナルの食品寄付ボックス。埼玉県では現在38店舗でフードドライブを実施し、NPO法人フードバンク埼玉と連携して、支援が必要な方に届けています。
食品寄付ボックスの隣に設置した衣類の寄付ボックス。事前にポスターやチラシなどでPRに努めたこともあって数多く集まりました。次回は秋の衣替えの時期に実施する予定です。
マルエツは、首都圏の一都五県に308店舗(2025年5月末)を展開する食品スーパーマーケットチェーンです。1945年に浦和市(現さいたま市)で鮮魚店として創業し、今年で創業80周年を迎えます。
1993年に「盲導犬育成募金」を開始して以来、さまざまな社会貢献活動に取り組んできました。例えば店舗に設置している飲料自動販売機の売上金の一部を、店舗が所在する地域の社会福祉協議会などを通して、福祉の充実に活用する活動を続けてきました。
またコロナ禍を機に、2020年から店舗にて「子ども食堂応援募金」も開始。同社の拠出と合わせて関連団体に寄付し、店舗が所在する地域のこども食堂の運営に役立てられています。
翌年にはフードドライブをスタート。一部店舗の店内に食品寄付ボックスを常設し、家庭で使いきれない食品の寄付を募り、地域のフードバンク団体や社会福祉協議会などを通して、支援の必要な方に届けています。現在124店舗が活動しており、24年度には7万7268個の寄付がありました。その数は年々増えています。心のこもった手紙が添えられていることもありました。「食品スーパーマーケットはお客さまのご来店の頻度が高く、お買物のついでに気軽に寄付していただける強みがあると感じています。食品を扱う会社として食品ロス削減に貢献できることも、この活動に取り組む理由のひとつです」と、マルエツ経営管理本部の新井真由美さんは話します。
衣類ドライブをスタート
フードドライブの活動が軌道に乗るなかで、新井さんは「食品の支援が必要な皆さんは、衣類などの日用品にも困っていらっしゃるのでは」と感じ、支援の方法を模索していました。そんな中、埼玉県社会福祉協議会が県内の社会福祉法人と連携して、こどもたちに衣料品を届ける「衣類バンク事業」に取り組んでいることを知り、協力することになりました。
昨年10月にマルエツ 朝霞店で初めての「衣類ドライブ」を開催。フードドライブで培ってきたスキームを活かし、衣替えの時期に合わせて一週間実施した結果、ズボンやTシャツ、ロンパースなどを中心にこども服263点が集まりました。
これらの衣類は「衣類バンク事業」に提供され、支援が必要な家庭に無償で届けられました。予想を超える点数が集まったことから、今後も衣替えの時期に合わせて、県内の店舗で開催していく予定だといいます。
マルエツは、地域に根差した食品スーパーマーケットとして、地元住民や福祉団体から厚い信頼を得ており、その強みを生かした社会貢献活動で成果を収めてきました。これからの一層の広がりが期待されます。
今、テーマにしていることは?
株式会社マルエツ
経営管理本部コンプライアンス部
新井 真由美さん
Q1.この言葉を選んだ理由を教えてください。
私たちが食品スーパーマーケットとして事業を継続できるのはお客さまのおかげですので、常にお客さまのために何ができるかを中心に取り組んできました。社会貢献活動も含めて私が仕事をするうえで、大切にしている言葉です。お買物に来てくださるお客さまだけではなく、全ての地域コミュニティの方のお役に立ちたいと考えています。
Q2.地域住民の方にメッセージをお願いします。
私たちは生活インフラとして地域の暮らしを支える「いちばん近い存在」になりたいという想いをもっています。地域の皆さまには気軽に店舗に足を運んでいただき、お買物をされるなかで、フードドライブや衣類ドライブといった社会貢献活動にも目を向けてご協力いただければと思います。どうぞよろしくお願いします。