本会について 埼玉県社会福祉協議会についてご案内
地域の福祉活動(社会貢献,地域福祉活動等)
県民の皆様へ
小地域における住民の福祉活動のご案内
小地域(自治会や学校区)における住民の福祉活動や専門職との連携、福祉教育ボランティア学習推進員やボランティア活動団体などの取り組みを紹介します。
⑰319チームで地域の一人暮らし高齢者を見守り!(ふじみ野市)
⑯住民の自主的な活動を応援し、身近な存在を目指します(さいたま市)
⑬あたたかい雰囲気の中ではたらくこと、役割を感じること(本庄市)
⑪支え合い、助け合い、いつまでも安心して暮らせる地域へ(飯能市)
⑥コミュニティーレストランが進める地域とのつながりづくり(鶴ヶ島市)
―見守り活動の継続・発展は信頼関係づくりから―
ふじみ野市社会福祉協議会 上福岡支所(ふじみ野市)
ふじみ野市社会福祉協議会(以下「社協」)上福岡支所では、住民が地域で相互に支え合い生活していけるよう、様々な形での見守り活動を展開しています。
上福岡支所では、日常的に目配りが必要な高齢者に対しチームで見守り活動を行っています。319ある見守りチームは、町内会や自治会、民生委員をはじめ地域住民約8000人の協力者で組織されています。上福岡支所で行われる会議への各チームリーダー(支部長)の出席率は100%で、連携の強さが特徴です。
「気軽に上福岡支所の事務局に来所していただき情報を共有したり相談したりしているうちに、お互いの役割が見えてきます」と話すのは上福岡支所地域福祉係長の白石玲子さん。はじめのうちは活動に消極的だった方も、実際に関わることで見守り対象者の体調変化にいち早く気づけるようになり、自分たちの取り組みに誇りと自信を持つようになっていくといいます。
「見守り活動はチームや活動員などしくみがあるだけではできません。住民としっかりと向き合える社協本体の事務局が大切です」と話すのは、ふじみ野市社協事務局長の小林庄次郎さん。
すべての職員が見守り活動に対して同じ思いで、それぞれの責務をきちんと果たし取り組むことで、協力者との信頼度が高まり、軸の揺るがない活動へとつながっています。
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見守り活動の内容 ・見守りチームの設置 ・老人新聞「福寿草」の発行 ・一人暮らし老人の会の組織化 ・ふれあいいきいきサロンの設置 ・緊急連絡先カードの配布 ・一人ぐらし老人台帳の作成 |
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日常的に支部長が社協の事務局を訪れ、地域の課題や活動の状況を話していきます。
浦和区中部圏域 地域包括支援センター サンビュー埼玉 -さいたま市ー
浦和区中部圏域地域包括支援センターサンビュー埼玉(以下「サンビュー埼玉」)では、介護者のつどいや自治会館を利用した体操教室など地域住民の自主的な活動に協力しています。今回は、その中から「花陽体操クラブ」を紹介します。
「体が軽くなった。転倒しにくくなった」と参加メンバー。本日は荒川ころばん体操(※)とボールを使った体操。「あっ!おっとっと」みんなで笑いながら毎週体操をします。
「花陽体操クラブ」の発足は、特定高齢者向け教室卒業生の「今後も体操を続けていきたい」との声を、サンビュー埼玉保健師鈴木まりさんが聞いたのがきっかけ。「同じ町内に住んでいるのにお互いに知らなかった人たちの顔合わせから始めました。会則や連絡網などのルールづくりをし、今ではこのクラブの運営をメンバーだけで自主的に行えています」と鈴木さん。メンバーの土岐さんは「体操ができるのはもちろんだけれど、活動を通して同じ地域の住民同士が知り合いになれたのがよかった」と話してくれました。
鈴木さんは、現在月に2回ほど活動場所を訪問し、一緒に体操をしたり相談を受けたりしています。「クラブに来られなくなった人には、介護保険制度を紹介するなど、福祉サービスに繋いでいます。身近な存在として気軽に相談してもらえるようになりたい」と鈴木さんは抱負を語ってくれました。
※転倒を未然に防ぐための足・腰・腹部の筋力アップやバランス感覚の向上、歩行能力の改善を目的に、荒川区と荒川区内にある首都大学東京が共同開発したもの。
ヒ―フーと深呼吸!いっぱい背筋が伸びました。
右側、右側によいしょっとまわします。
NPO法人ワーカーズ・コレクティブ 青いそら -三郷市ー
コミュニティレストラン(*1)青いそらは、レストランを拠点に地域住民のコミュニケーションの場を広げ、「ちょっとした困った」に応えるサービスを行っています。
おいしく食べて、誰もが支え合いながら幸せに暮らせる、そんなすてきな願いがかなうレストランを紹介します。
広々としたガラス張りの空間が気持ちの良い「青いそら」。ここでは30代から70代のスタッフが交代で、生活クラブ生協や障害者施設の方が作った無農薬野菜やパンを食材に使用し、シンプルだけど素材のおいしさを伝える料理を提供しています。
その人気の秘訣は食へのこだわりだけではなく、「たまにはコンサートや買い物に行きたい!」「産前産後のお手伝いがほしいな」「手作りのお料理が食べたい・・・」といったここに集まる人たちの声にすぐに対応できるところにあります。
「心豊かな生活を送るためのサービスを提供したい。そして食の安全を考え、食文化を伝えていくことも大きな意味での福祉です」と理事長の浅草さんは話します。
レストランでおいしい料理を食べ、そこで出会った人が気軽に会話をし、さらに「あったらいいな」というサービスが受けられる場所づくりを提供する、というのが浅草さんの夢です。
“たくさんの出会いと、誰もが人生を楽しんで暮らす”を目指す青いそらの実現が期待されます。
(*1)コミュニティレストランとは…食の安全を考慮した飲食サービスであるとともに地域の様々な交流や学びの場となっているところ
食材豊富な栄養満点ランチ
ゴーヤの緑のカーテンがすてき!まるで森のレストラン
こま武蔵台福祉ネット(日高市)
こま武蔵台団地では、高齢化が進み購買力が低下したこともあり、地域内のスーパーが撤退しました。車を運転できる住民は、近隣の商業施設に出かけるようになりましたが、それが出来ない高齢者等は、自由に買い物に行くことが出来ません。このような「買い物難民」問題に立ち向かう、こま武蔵台福祉ネットの活動を紹介します。
※こま武蔵台福祉ネットとは
日高市社協が設置した行政区ごとの地域福祉活動を進める組織である「福祉のまちづくり連絡会」の実働部隊です。配食サービスや小学校の空き教室等を利用した子育てサロン、介護予防教室、買い物代行サービス等、多岐にわたる活動を60名程度のボランティアの協力により実施しています。
365日欠かさず訪問
活動のひとつである配食サービスでは、365日欠かさずに昼食と夕食を配達しています。近くの介護老人保健施設の協力で作ったお弁当を、主婦や定年退職後の方などのボランティアが配達します。お盆や正月も含め、毎日配達するためのスタッフの調整は大変です。
担い手はなかなか増えませんが、地道に活動を続けることで少しずつ活動が認知されてきています。
「陸の孤島」にはさせない!
また撤退したスーパーの跡地を利用し、自治会や地元企業、ボランティア等の協力を得て、平成21年秋から年3~4回のペースで青空市「ふくしねっと市場」を始めました。地域には肉屋、八百屋、お茶屋等わずかな店舗しかないため、地元の商店では購入できない鮮魚や豆腐、パン、牛乳などを販売しています。
「手に取り、選んで買い物できることがありがたい」「近所の人と立ち話をしたのは久しぶり」など、利用者からは喜びの声が聞こえてきます。
「人と人との助け合い、つながりを作り、こま武蔵台団地が陸の孤島となることを防ぎたい」と代表の新開幸子さんは語ってくださいました。
開始30分ほどで売り切れる商品が出るほど盛況でした。
四季の家ひなたぼっこ(四季の里自治会) -本庄市-
本庄市内の閑静な住宅街の中に立っているのぼりを目指して行くと、ふれあい・いきいきサロン「四季の家ひなたぼっこ」があります。活動内容を少しずつ変化させながら今でも元気に活動しています。
25年以上前にできた新興住宅地の中で、ひなたぼっこは7年にわたりサロン活動を続けています。
1年ほど前に今の場所に転居しましたが、これまでの利用者もそのまま集まり、週3日、毎回約10名の方が集っています。
現在の主な活動は「はたらくこと」で、ペットボトルキャップの針山作りや健康食品の箱詰めなどを毎回行っています。ボランティアの小暮康子さんは「最近では、『仕事に行けなくてご迷惑をおかけします』という方もいるほど。働くことが生活のはりになっている」と話しています。
もちろん、おしゃべりをしながらの団らんも大きな魅力のひとつで、人が集い、にぎわう柔らかい雰囲気に、近隣や他の地域の方々も多く訪れます。
また、「今年度から市社協の補助金を受けず運営しているが、却って活動のエネルギーになっている」ともお聞きしました。地域活動を進めるにあたって市社協との結びつきはそのままに、自立した活動を続けながら「ひなたぼっこ」する場所がここにはあります。
はたらきながら、おしゃべりしながら、楽しい時間は過ぎていきます。
ふれあい電話(上尾市)
上尾市社会福祉協議会(以下社協)の登録グループ「ふれあい電話」は50代、60代の会員が中心となって、市内の一人暮らしの方や障害のある方に週に2日、午前と午後の各2時間、電話で話しかける活動を続けています。27年という長い間活動が続いた理由や活動に対する思いをご紹介します。
地域への思いと感謝の心
「こんにちは!どこかお花見に出かけましたか?」「風邪を引かないよう暖かくしてくださいね。」と「ふれあい電話」の会員が話しかけます。
現在、18名が交替で、1人から2人体制で電話をかけて安否確認をします。電話をかけるのは90名ほどで、行政や民生・児童委員さんを通じて社協から依頼のあった方などです。深刻な相談やすぐに対応した方がよいと思うケースは即社協につなぎます。活動場所の確保や電話代の負担、活動研鑽のための研修会の支援を社協がしています。長年の活動から、プライバシーを守る、必ず名前で呼びかける、コールは長く待つなど会員同士の約束ごとも作りました。この活動をもっと多くの人に知ってもらいたいと、地域包括支援センターにチラシを配っています。
「『今日は誰とも話さなかったからうれしい。話しを聞いてくれるのはふれあい電話だけだよ』そんな言葉に励まされて活動をしています。いずれ、私たちも通る道だから」とある会員は語ります。地域の一員を大切にするという会員の思いと市民の心からの感謝がこの地道な活動が続いている理由のようです。

会員手作りの年賀状や暑中見舞いも送ります
1人10~15分、時には1時間近くなることも
- 飯能市 「なぐり広場」-
名栗地区(旧名栗村)は美しい川が流れ、緑の木々に囲まれた山間地です。平成17年に合併して飯能市となりましたが、近年、若い人が都市部へ流出。高齢者世帯が増えて個人商店が減少し、交通の便が悪いなど高齢者が生活するには支障をきたすことが出てきました。
このままでは安心して生活ができないと、住民の皆さんによる支え合い活動「なぐり広場」が始まりました。
数ある「なぐり広場」の活動のうち、今回ご紹介するのは「みんなの茶の間」。これは、開所時間であれば、いつでも誰でも気軽に立ち寄ることができる、住民の交流の場です。「みんなの茶の間」を利用する人は、孫を連れたおじいちゃん、障害のある方とその家族など様々で、ゆっくりおしゃべりをしたりお茶を飲んだりと、思い思いのことをしながら過ごしています。
行政や社会福祉協議会(以下「社協」)は活動場所の貸出や広報の手伝いなどで「なぐり広場」の活動を支援しています。飯能市社協名栗事務所職員の野田剛さんは、「名栗地区に住んでいる方が自主性を持って動けばこの地区はもっと良くなると思います」と継続的な支援に意欲を見せています。
なぐり広場の運営委員で民生委員の松原恒也さんは「ゆくゆくは、家事援助の有償サービスも行います。また、『みんなの茶の間』に映画の上映や学びの機会を設ける予定です。名栗はもともと近所づきあいのある地域です。より多くの人に来てもらい、安心して暮らせる地域にしたいです」と今後の展望を語ってくれました。

楽しい世間話に聞き入っています
ー彩の国福祉レクリエーションネットワークの活動ー
かつて、レクリエーションはみんなでワイワイと集団で歌ったり、踊ったり、ゲームをしたりというイメージで捉えられていましたが、今では「生き生きとした人間らしさを取り戻すこと」と考えられています。今回は、そんなレクリエーション活動を目指す彩の国福祉レクリエーションネットワーク(以下ネットワーク)を紹介します。
「各地でレクリエーションの支援を行っているメンバー10人の‘みんなで支え合う緩やかなネットワークをつくりたい’との思いから平成13年に立ち上げました」と話すのは広報担当で聖徳大学児童学部教授の天野勤さん。
第1回のセミナーに参加した施設の介護職員などに入会を呼びかけ、現在会員は30人、セミナーは年2回開催しています。昨年はセミナーに150人が参加し、笑いの効用と認知症予防の視点からレクリエーションが効果的であることを学びました。
その他にも埼玉県老人クラブ連合会やレクリエーション協会と連携を図り、シルバースポーツ大会やふれあいピックなどのイベントにも積極的に協力し、福祉レクリエーションの効果と楽しさをアピールしています。
天野さんは「敷居が高いと思わず、悩みや分からないことを気軽に聞き合える環境を大切にしているため、セミナーでも多くの質問が出ます」と話します。
「お互いに持っている少ない情報を共有することで、より大きな財産が獲得できる」ネットワークの魅力はここにありそうです。
埼玉県老人クラブ連合会主催のシルバースポーツ大会で「きよしのズンドコ節」を披露
ーボランティアの力を生かした地域に開かれた施設づくりー
社会福祉法人朋映会ケアハウス春日部勝彩園(以下勝彩園)では、平成19年10月に周辺地域で活動するボランティアを募集し、“ボランティア菜の花”(以下菜の花)を組織し、現在では団塊世代も含め35人が活動しています。高齢者の機能低下防止を目的に施設内にとどまらず、周辺地域でも学習療法、音楽療法、レクリエーション・趣味活動を行っています。
以前からボランティアの出入りはありましたが、菜の花組織後はボランティアが積極的に活動に参加しています。ボランティアがかかわったことで、寝たきりで無表情だった利用者の方が起き上がり、名前を書いたり、笑顔で歩けるまで回復したりという嬉しい変化もありました。
施設長の田口和子さんは「職員だと『この人はできない』という固定観念があり、動けない人を動かそうとしません。しかし、ボランティアには先入観がなく、利用者の方が気軽に話せるのでその力の大きさを感じます」と話します。
菜の花では、ボランティア登録者の中から音楽療法や認知症サポーターなどの専門講師を自治会や地域包括支援センターなどへ派遣する取り組みも行っています。「参加者の笑顔が一番の活力です」とボランティアも前向きです。
事務長の日置喜久子さんは「今後はもっと地域の方に参加してもらい、地域に開かれた施設にしていきたいです。ボランティアが気持ちよく活動ができるように職員を育成し、ボランティアのリーダーとなる人を育てていきたい」と語ってくれました。
「お話ししながらできるからとても楽しい」と好評な音楽療法の様子
「わくわくお散歩マップ」は、健康づくりと介護予防に役立ててもらおうと「健康日本21所沢計画~健康ところ21~」に基づき生まれました。マップの中でも、健康づくりのお散歩コースと災害時一次集合場所※を1つのマップに盛り込む工夫をしている所沢地域の取り組みを紹介します。
※災害時一次集合場所は、避難のために支援が必要な方と支援できる方が集まり、近所の方々が助け合って避難場所まで移動するための集合場所のこと。
このマップは、るんるん野老(ところ)散歩の会や所沢地域包括支援センター、所沢市が中心となって作ったもので、所沢地区自治会や民生委員なども協力しました。地域内の名所や施設表示付のお散歩コースと災害時一次集合場所が1つのマップに掲載されています。お散歩で健康づくりや介護予防をしながら自分の住むまちを知り、災害などのいざという時に活用する場所もチェックできます。
「所沢地区は、マンションが増え、地域のネットワークが希薄になっている」とマップ作りに関わった所沢地域包括支援センターの米内山由紀江さん。こうした地域課題の解決にもなればと保健センターや自治会などと力を合わせて作成しました。
マップ作成に関わったメンバーは当時を振り返り「自分の地域を見直すことができた」と口を揃えます。「自治会活動や防災訓練で周知するなど積極的に活用されている」と米内山さんは手応えを感じています。保健センターの保健師本澤芽衣子さんも「現在、介護予防教室などで活用しておりますが、地域でさらに周知していただけたら」と今後の展望を話しています。
わくわくお散歩マップのコースをチェック中
ー新狭山はいつの取り組みー
狭山市堀兼の閑静な地域にある新狭山ハイツ(以下「ハイツ」)は昭和48年から入居が始まった歴史の長い団地ですが、いつも住民同士の会話と関わりがあふれています。
今回はNPO法人として住民として長年ハイツの活動を支える担い手の一人、NPO法人グリーンオフィスさやま(以下「じおす」)代表理事の毛塚宏さんにお話をうかがいました。
「きっかけは緑化活動だったんですよ」と毛塚さん。
昭和49年当時、自治会の発案で5年間で緑を倍増する事業を計画した際に、活動継続のためには自治会主体では難しい、という思いから緑化本部を立ち上げたことが始まりでした。
現在ハイツでは、わくわく自然園(ビオトープ)の運営や、旧荒川村(現在秩父市)との農業を通じた地域交流、子供と親が集まれる地域文庫など多くの活動が展開しています。多岐にわたる活動を自治会だけに頼ることはできません。管理組合、福祉の会「風見どり」、大人の文化サロン「まるたの会」、そしてNPO法人じおすなどの様々な担い手によって支えられています(図1)。
<図1> ハイツのコミュニティを支える担い手とその事業
定期的な活動は住民同士の会話と交流を生み出しました。その結果、緑が増えれば「どう管理しようか」、景観が良くなれば「何かイベントを」、ごみが集まれば「リサイクルを」など次々とアイデアが生まれ発展させてきました。
「最近は若い世代の住人も増えている」(毛塚さん)というハイツには、人が集まる文化と活気を感じます。
取材時も緑化活動真っ最中でした
詳しくは、NPO法人グリーンオフィスさやまHPへ
ー鶴ヶ島市 ここほっとー
市内循環バス停に近い住宅街近くにある「ここほっと」。お昼時は順番待ちの人もいます。建物は普通のレストランですが、コミュニティレストラン※1(以下レストラン)として、地域の方々が集う場です。
レストランは、学童クラブを7カ所運営するNPO法人鶴ヶ島市学童保育の会が設立したもので、浅見要理事長によると、クラブのおやつ作りがきっかけでした。
浅見さんは「児童数の増加による倶楽部の手作りおやつを集中化することを目指して始めましたが、レストランの目的の一つである地産地消によるランチメニュー実現の難しさを、地域農業の実状を通して知ることができました」と話します。
この日は、市の地域福祉計画策定委員でもあったレストラン責任者の森裕子さんに誘われ、活動を始めた民生委員の望月峯さんが講師となって「ハイドロカルチャー※2講座」を開催。望月さんは、参加する人の様子に合わせた楽しいおしゃべりを心がけながら進めていました。
森さんは「レストランには、多くの人が訪れ、地域の情報が入ってくるため、声かけをしながら課題解決につながる取り組みも進めたい」と今後の抱負を話してくれました。
※1コミュニティレストラン: 単なる喫茶店ではなく、地域のさまざまな方が集うことを目的とし、様々な情報の交換場となっているレストラン
※2ハイドロカルチャー: 土や肥料を使わないで、粘土を高温で発行させたハイドロボールを使用して観葉植物を育てるもの
①参加者の笑顔を引き出しながら、楽しく作ります
②レンタルボックスを置き、NPOなどの作品を展示販売
子育てサロン「ミッキークラブ」
富士見市内の住宅地に元主任児童委員が中心となって活動している元気な子育てサロンがあります。今年で8年目を迎えるその活動や長く続ける秘訣を伺いました。
富士見市の静かな住宅地の集会所にお母さんに手を引かれた子どもたちが集まります。自由遊び、アンパンマン体操、読み聞かせの後は持参のおにぎりを食べながらの楽しいおしゃべり・・・。77歳の男性ボランティアや「引っ越して間がない」という親子も参加しています。「子育ての仲間に会える」「安心してくつろげる」参加者は笑顔で口をそろえます。
「幼児虐待が世間を賑わす中、主任児童委員の経験から何かできないかと近所の若いお母さんや保育士に相談したり、児童施設を視察したりして活動内容を検討しました。そして、元主任児童委員の仲間に声をかけたのが始まりです」と代表の川井幸子さん。
川井さんは、長続きの秘訣について「当初は、全ての準備をしなければと考えがちでしたが、若いスタッフが減り、体力的に大変になってきたことや子どもが大きくなって、『やらなくちゃ』から『できるときに手伝いたい』へとサロンに関わる姿勢が変化してきたことなどもあって、今では‘自然体’で受け入れるサロンになっています」と話してくれました。
①2週間ぶりのサロンに会話がはずみます ②孫のような子どもたちに会えるのが楽しみ
-特定非営利活動法人るうぷ(寄居町)の取り組み-
特定非営利活動法人るうぷ(以下るうぷ)では、「よりあいの家くるみ」と名づけた民家で、介護保険事業や‘なつかしい唄を歌う会’、‘昼食ご一緒サロン’などを実施し、人と人とのつながりのある地域づくりを目指しています。
「よりあいの家くるみ」は、駅から徒歩5分、築20~30年くらいの民家が点在している一角にあります。高齢者、障害のある人、子どもなどさまざまな人が寄り合える場所にしたいという思いから名づけられました。民家を拠点としたのは、「地域に昔からある場所で、懐かしさや安らぎを感じながら過ごしていただきたいから」と理事長の遠藤仲男さん。
るうぷでは、事業のチラシをつくり、公共施設への掲示や地域住民に直接配布をしています。「ちょうど家の外に出ている方がいれば、その時にお話をしている。その後来てくれた人もいた」と遠藤さん。このような地道な努力の積み重ねが人と人がつながるきっかけになっています。
‘なつかしい唄を歌う会’では、主に大正から昭和30年代ごろの唄を歌います。遠藤さんは「歌いながら昔を思い出し、涙を流した方もいた。参加者はここに来て歌い、皆で話すことをとても楽しみにしてくれている。日中を一人で過ごしている人も多く、そのような方々が、孤独を感じず過ごせるような事業を今後も行っていきたい」と抱負を語ってくれました。
キャプション:民家で懐かしさを感じながら楽しく集う参加者の様子
―こんにちは赤ちゃん事業を通して―
「こんにちは赤ちゃん事業(※)」は、市町村が実施主体となり、乳児のいる家庭を訪問する取り組みです。多くの市町村では、専門職のみで訪問をしていますが、狭山市では、民生委員・児童委員と連携した訪問活動を行っています。
「この事業では1度きりの訪問ですが、民生委員・児童委員と子育て中の家庭との接点ができ、どんなオムツを使ったらよいかといった相談も気軽にしてもらえるようになりました。
不安もありましたが、若い家庭に民生委員・児童委員の存在を知ってもらえるようになり、無理せず続けたことで成果が少しずつ見えてきました。」と狭山市民生委員・児童委員協議会の奥富孝一会長は振り返ります。
また、保健師の藤村有子さんは「平成19年6月の開始以降、健康診査の受診率が上昇していますが、それ以上に民生委員・児童委員が子育て家庭の身近な相談者になってくださったことが大きな力になっています。虐待が疑われるケースや発育に問題がありそうな相談は保健師に連絡が入るなど事業を超えた連携も見られるようになりました。」と事業の成果を語ってくださいました。
※「こんにちは赤ちゃん事業」:
生後4か月までの乳児のいるすべての家庭を訪問し、情報提供や家庭状況の把握、助言を行う取り組み。狭山市では、地区の民生委員・児童委員が4か月児健康診査を控えた全ての家庭を訪問し、健康診査の案内とあわせて子育て家庭に必要な情報を提供し、家庭状況等の情報を市保健センターに連絡しています。
キャプション:子育て情報満載でお伺いします
―上尾市社協西上尾第一団地支部の取り組み―
上尾市西部に位置する西上尾第一団地には3,200世帯、約7,000人の住民が暮らしています(高齢化は現在約27%)。その団地を区域とする上尾市社会福祉協議会西上尾第一団地支部(支部長望月初子さん)では、見守りや日常生活の困りごとの手助けを行うことを目的にお互いさまの精神で「助けあい在宅サービス」を実施しています。
ゴミ出し、掃除、洗濯、家具の移動、買い物、話し相手・・・・・。
「年を取っても障害があっても住み慣れたこの団地に住み続けたい。」という願いから平成14年9月に始まった助けあい在宅サービスは、介護保険で対応できない日常生活のちょっとした困りごとを活動会員である中高年の主婦層が中心となり解決するサービスです。今では男性活動会員も増え、貴重な戦力となっています。
最近では階段の上り下りが大変になった方のゴミ出しや居室の手の届かない高い部分の掃除などの依頼が増え、「自分ではなかなかできないから助かった。」と大変喜ばれています。
活動会員がサービスの提供を通じて日常の小さな変化を素早くキャッチして地域包括支援センターなどの専門機関への橋渡しをしたり、家に閉じこもりがちが単身高齢者にとっての大切なコミュニケーションの場となったりしています。
「この団地に住んで良かったぁと実感できる地域にしていきたい。」望月さんは毎日団地中を駆け回っています。
~秩父市社協の支部での取り組み~
秩父市は高齢化率が26.0%と高く(埼玉県平均は18.0%)、しかも認知症がかなり進行してから受診する人が多い傾向にあるといいます。そこで秩父市社会福祉協議会(以下「秩父市社協」)では76か所ある支部のうちの50か所で出張出前講座「認知症を学び地域で支え合う会」を開催しています。
「予防できることがわかった!」「同じ悩みを持っ ている人と話ができて元気が出た!」参加者からは好評です。
講座の準備と運営は支部の役員が中心となり、講師は地元の医師が担っています。地域単位でのこの講座を通じて認知症の予防と早期発見、そして「何かあったら秩父市社協に」と呼びかけてい ます。参加者は初回だった昨年度は2,220人、受講後は認知症サポーターとして近隣の見守活動に携わっています。
「受講者からの連絡で認知症の方を社協が地域包括支援センターや医療機関につなげた例もある。未実施の支部や全ての小・中学校でも開いて安心して暮らせる地域にしていきたい。」秩父市社協常務理事の荒舩千鶴子さんはそう語っています。
終始和やかムードの講座は、受講者の笑いも絶えません。
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