県社協のご紹介
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育児のストレスから解放され、ゆったり楽しめるマルシェを、ママたちが企画・運営。育児の悩みを共有して、ママ同士がつながる場になっています。
神社でままマルシェ実行委員会 代表 増田具子(ともこ)さん
一児の母であり、WEB制作会社の代表取締役としても活躍。新しくオープンした、子育て拠点スペース「ガヤラボ」の代表役員も務めています。
越谷香取神社は開放的で誰もが気軽に立ち寄れる空間であり、小さいながらも授乳室やおむつ交換室が備わっていたことから会場に決めました。
北越谷駅から歩いて数分の越谷香取神社で、月1回(平日の10時〜14時)「神社deままマルシェ」が開催されます。キッチンカー、手作りのアクセサリーや雑貨の販売、地元農家の野菜販売など約30店舗が出店し、ベビーカーを押す地域のママたちが訪れ、まるで縁日のようなにぎわいを見せます。
このイベントはママたちのリフレッシュと交流を目的としたもので、ママたちで構成される「神社でままマルシェ実行委員会」が主催。子育ての疑問や悩みを専門職に相談できるブースを設置したり、参加者同士が情報共有し、つながるための「お話し会」を開催したりしています。無料託児サービスも実施して、一人で羽を伸ばせる時間を楽しむことができます。
このマルシェが立ち上がったきっかけは、代表の増田具子さんの苦しい育児経験でした。39歳で長男を出産後、孤立感や自分の時間を持てないストレスなどから産後うつのような状態に陥ってしまったといいます。
ところが、NPO法人が主催する吉川市のマルシェに出かけた時、とても居心地のよい空間のなかでスタッフから温かい言葉を掛けられ、楽しい時間を過ごすことができたのです。
「越谷でもこのようなマルシェを立ち上げたい」と考えた増田さんは、主催するNPO法人からノウハウを学び、越谷しらこばと基金助成金を活用して、2019年6月に第1回を開催。約500人のママが集まって盛況を収めたことで、あらためてニーズの高さを確認することができました。
参加したママたちがボランティアとして活動
第2回以降、月に一度開催することで、マルシェの認知度が高まるとともに、多種多様な分野の企業や団体のブースが並ぶようになりました。
「参加者は未就学児のママですので、その方たちに向けた商材をもっている企業や団体に声を掛けることで、協力関係を広げていきました」と増田さん。例えば生協の宅配サービスは育児中のママにとって非常に便利なもので、生協側も効果的な宣伝活動ができるため、出店につながるということです。
一方、ボランティアの多くはマルシェに参加経験のあるママたちで、現在は約70人が登録。そのうち毎回、20数人が協力し、受付業務や設営作業、見守り業務などを担っています。
マルシェの事業が軌道に乗るなか、「ママたちが駆け込める場が欲しい」と今年の9月に、子育て支援の拠点スペースとなる「ガヤラボ」をオープン。サロン活動だけでなく、個人の仕事にも休息にも遊びにも使えるレンタルスペースが備わっています。
マルシェから始まったママたちの活動が、どのような広がりを見せていくのか期待が膨らみます。