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今月のキラリ(2024年9月)

人と人とのつながりで 災害に備えるまちづくり NPO法人 チーム東松山(東松山市)

 チーム東松山は1998年から活動を続けている市民団体です。活動の範囲が広く、まちづくり、コミュニティカフェ、東日本大震災の復興支援、社会福祉事業、災害支援の5事業を展開していますが、今回は災害支援事業に焦点を当ててご紹介します。

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NPO法人 チーム東松山

代表理事 松本浩一さん

元県立高校の教師。社会福祉士、精神保健福祉士。

現在、コミュニティソーシャルワーカー、埼玉県スクールソーシャルワーカーとして活動。

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令和元年東日本台風の支援活動。

浸水した家屋の泥出しの作業を行うボランティアの皆さん。

 NPO法人チーム東松山は、東日本大震災の復興支援活動に長く取り組んできました。発災一カ月後から宮城県東松島市や石巻市にボランティアバスを手配して70回以上運行し、延べ千人ほどのボランティアが活動に参加したのです。
 当初は毎週のように被災地を訪れてがれきの撤去などを行いましたが、片付けが一段落すると、仮設住宅のお祭りに協力するなど、交流活動に移行し、今でも友好関係を続けています。
 災害支援事業をスタートしたきっかけは、2019年10月の「令和元年東日本台風」によって、東松山市が甚大な被害を受けたことでした。床上浸水が562件もあったことから、浸水した住宅の家具や畳の搬出、泥出しなどの復興作業に直ちに取り掛かりました。また、倒れる危険がある樹木を伐採して撤去する作業も担いました。支援活動は約半年間続きました。
 2022年7月、記録的豪雨によって鳩山町が水害に見舞われたときも、法人として支援活動に取り組みました。
 現在の会員数は30人弱ですが、災害発生時に代表理事の松本浩一さんが呼び掛けると、会員以外にも女性や高校生も含めた幅広い層の市民ボランティアが集まるといいます。

 

被災地で求められるのはアセスメントの能力

 「東日本大震災の復興支援活動に長く取り組んできた経験が、災害支援活動に活かされています」と松本さんは話します。水害の復旧作業についてのノウハウが役立つことはもちろんですが、活動を通して人と人がつながり、仲間意識が醸成されたことが挙げられます。また、並行して取り組んできた、まちづくりやコミュニティカフェの事業を通しての関係づくりも進んできました。
 東日本台風で東松山市が被災した際は、かつてチーム東松山が支援した宮城県の方々が、「お互いさま」と、自分たちで収穫したサツマイモを携えてやってきました。そして災害を乗り越えた経験談を語ってくれたことで、台風の被災者の方々も「勇気をもらった」と喜んだといいます。
 今年の能登半島地震についてもSNSで参加者を募りながら、現地に赴いて支援活動を行なっています。
 災害支援活動において大切なことは何かと尋ねると「ボランティアは、自分で良かれと思うことに取り組もうとしますが、実はアセスメントが重要です」という答えが返ってきました。被災者の声を丁寧に聞いてニーズを把握し、ニーズに沿った支援をすることが求められるといいます。
 また、松本さんはたくさんの人たちに、被災地まで足を運んでほしいと願っています。
 「被災地での活動はたくさんの気付きや学びを得られます。ぜひ自分の目で見て、感じていただきたいのです」。

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