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県社協のご紹介

今月のキラリ(2026年2月)

福祉人材の裾野を広げるために小学生に向けた啓発活動を展開

しょうがいふくしのタネ

(発達障害福祉協会埼玉県人材確保プロジェクト)

 

 知的障害の方を支援している県内の福祉施設が協働して、小学校で啓発活動を実施しています。こどもたちが知的障害の方(以下、当事者)と交流しながら福祉の仕事を知り、福祉について考えるきっかけとなっています。

 

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「しょうがいふくしのタネ」のメンバー。小学生に伝える活動を通して、自分たちの障害福祉への理解も深まり成長することができている

 

 

 

 

 

 

キラリ

当事者の吉田哲也さん(写真右)。児童の前で朗読することをとても楽しみにしていて毎日練習に励んでいる

 

 

 

 

 

 昨年12月、深谷市内の小学校で、総合的な学習の時間に障害福祉を学ぶプログラムが行われました。対象は小学4年生52人。主催は埼玉県発達障害福祉協会の人材確保プロジェクト「しょうがいふくしのタネ」です。メンバー9人でプログラムを練り、講師役も務めます。
 プログラムは「福祉」「障害福祉」「知的障害」「当事者のお話」の4部構成。こども向けに分かりやすく「障害とはどんなにがんばってもできないこと」だと伝えたうえで、環境を変えたり、周囲の人がサポートしたりすることで、障害がなくなることを説明しました。
 そして「私たちの仕事は障害者の方ができないことをお手伝いして助けること」だと児童に伝えます。最後に当事者の吉田哲也さんが登場し、仕事のことや得意なこと、苦手なことを話しました。そして一番得意なことが『おおきなかぶ』の絵本の朗読だと伝え、児童の前で披露しました。かぶを抜くシーンでは、吉田さんと一緒に児童全員が「うんとこしょ、どっこいしょ」と大きな掛け声をかけて、盛り上がりました。

 

知的障害者と交流する貴重な機会

 

 埼玉県発達障害福祉協会は、知的障害児・者を支援する施設や個人を会員とする組織です。福祉人材不足が深刻化するなかで、人材確保プロジェクト「しょうがいふくしのタネ」を立ち上げました。基本方針として掲げたのは、採用に直接結び付く活動だけでなく、障害福祉を知ってもらう活動や、将来の福祉人材確保につながるような活動を目指すことです。
 最初に小学生向けの啓発活動に取り組むことが決まりました。小学校側から「当事者と交流できる取り組みを」というオーダーがあったことから、グループホームで暮らす吉田哲也さんに白羽の矢が立ちました。またプログラム全体をクイズ形式で進行することで、児童が主体的に参加できるように工夫しました。
 令和6年1月、川口市内の小学校での開催を皮切りに、これまで6回開催しています。いずれも児童の反応が良く、「障害者の人を支える仕事があることを初めて知った」という声も届きました。先生方からも「知的障害者とふれあい、学ぶことができる貴重な機会」という評価を受けています。
 プロジェクトリーダーの佐藤義剛さんは「福祉が他人事だったこどもたちに、福祉について考えるきっかけになったと手ごたえを感じています。さらに、自分たちの仕事を見つめ直し、仕事の楽しさを再認識することにつながりました」と振り返ります。
今後はさらに県内をブロック分けして、施設がある地域の小学校で活動できる仕組みづくりや、中学生向けのプログラム開発を目指しています。

 

 

☆今月のキラリ人☆

福祉の魅力・やりがいを言葉にすると?

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しょうがいふくしのタネ
(埼玉県発達障害福祉協会 人材確保プロジェクト)
リーダー
社会福祉法人梨花の里
障害者支援施設梨花の里
施設長
佐藤(さとう) 義剛(よしたか)さん
メンバー
社会福祉法人埼玉県
ブルーバードホーム
障害者支援施設江南愛の家
支援係長
新井(あらい) 渉(しょう)さん

 

Q1.この言葉を選んだ理由を教えてください。
 

佐藤さん
 私たちは仕事を通して、利用者さんと一緒にお話したり活動したりしていますが、それ自体がとても楽しいと感じています。もちろん深刻な悩みを相談されたり、日々の苦しみを打ち明けられたりすることもありますし、私自身の悩みを利用者さんに相談することもありますが、そのようなことも含めてポジティブで楽しいのです。
 このような人と人の楽しい関わりが、もっと広がってほしいと考えてこの言葉を選びました。

新井さん
 私たちの施設名が江南愛の家であることも関係していますが、福祉に必要なものは「惜しみなく与える愛」「見返りを求めない無償の愛」だと考えています。私は当施設の職員に対して、愛をもって利用者さんに接してほしいと日頃から伝えているのでこの言葉を選びました。

 

 

Q2.読者の方にメッセージをお願いします。

 

佐藤さん&新井さん
 福祉のなかでも障害福祉は高齢福祉や児童福祉よりも身近ではないイメージですが、その障害福祉のなかでも知的障害の分野はさらに知られていないという印象をもっています。しかし読者の皆さんの地域にも知的障害の方は暮らしていますし、その方たちを支援する私たちのような仕事があるということをぜひ知ってほしいと思います。

 

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