年頭のごあいさつ

　謹んで新年のごあいさつを申し上げます。
　この度の令和６年能登半島地震において、お亡くなりになられた方々に哀悼の意を表すとともに、被災された方々に心からお見舞い申し上げます。
　さて、昨年中は、地域福祉の推進に多大なる御理解と御協力を賜り、深く感謝申し上げます。
　私たちの生活に大きな影響を与えた新型コロナウイルス感染症が５類となって半年が過ぎ、周囲を見てもマスクを外す人が増えるなど、社会はポストコロナに向けて大きな一歩を踏み出しています。しかし、およそ３年間に渡るコロナ禍の影響は大きく、人と人のつながりの希薄化、経済的困窮や子どもの貧困、深刻さを増した社会的孤立といった課題は残されたままです。また、昨今の物価高騰は生活困窮に一層拍車をかけています。
　こうした中、本会では昨年もこども食堂・未来応援基金などを活用し、困難を抱える子どもへの支援や子どもの居場所づくりを行う団体に活動助成を行いました。また、給食が提供されない夏休み・冬休み期間中の子どもの食の確保と子どもの居場所などの活動を支援するため、県と連携してレトルト食品やパックご飯を提供しました。県民の皆様をはじめ企業や団体など、多くの方からの温かい御寄付と御協力に、心より感謝いたします。
　地域に暮らす人々が誇りをもって地域づくりに参画する共生社会の実現に向けて、本会には、地域福祉の中核としての役割が期待されています。これに応えていけるよう、本年も子どもの居場所づくりに加え、福祉人材の確保と育成、高齢者や障害者の権利擁護、社会福祉法人の公益的な取り組みの促進、災害への対応などに、創意工夫し取り組みます。
　本年が皆様にとって素晴らしい一年になりますことを心から祈念するとともに、皆様とのつながりを大切に、それを力として、地域福祉の充実と活動の活性化に努めてまいりますので、引き続き御支援を賜りますようお願い申し上げます。


社会福祉法人　埼玉県社会福祉協議会
会長　山口　宏樹